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2018年8月15日 (水)

トリフィド時代 新訳版

 言うまでもなく、ウィンダムの超・超・超・有名SFです。
 最初に読んだのは中学生の時。近所の本屋さんで購入したこのカバーの文庫本です。

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 この本屋さん、役所を定年退職したご主人が空きガレージを借りて奥さんと始めた間口二間半の小さな小さな本屋さんなのですが、おそらくご主人はSFファンだったと思います。なにしろ大きな書店にも置いてなかったアシモフの「空想自然科学入門」が置いてあり、この時代の有名どころSFが殆ど揃っていたという、SF大好き少年だった私には夢のような本屋さんでした。ここで「渚にて」「タイムマシン」を始めとして、集英社から発売されたばかりの「ヴェルヌ全集」、そして「アシモフの空想科学入門」などなどを購入して読みました。
 さて、表題の「トリフィド時代」ですが、実は最初に読んた時はジョゼラと再会するところまでしか読んでいません。スーザンの「早くキスしちゃいなさいよ」だったかな? そんなセリフを読んだ時、『あ、これはジョゼラは死ぬかも知れない』と、いやーな予感がして、小心者ですからそんな展開になったら嫌だなと、再会してハッピーな所で読むのを止めて、ラストまでは未読のままでした。
 その後、映画化された「トリフィドの日 人類SOS」がTV放映されて、立葵がトリフィドに見えるというトラウマを植え付けられながらも、あちこち移り住んでいるうちに最初に購入した文庫本を無くし、再度購入したこの本も(結局これも紛失しました)同じくジョゼラとの再会シーンまで読んで、以降は未読(^_^;)

Tri_2

  その後、映像化された3つの作品
 1962/ トリフィドの日 人類SOS!
 1981/ BBS-TV Day Of The Triffids
 2009/ BBS-TV ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド
 を観て、ジョゼラは死なないと分かったけれど、ここはちゃんと原作で確認したいから何時か最後まで読んでみたいと、ずっと思っていました。
 で、amazonで「チコと鮫」のDVDを予約したついでに、再度購入しようと検索して新訳が刊行されているのを知りました。

Tri_3

 以前「夏への扉」の新訳版を購入して読み、話は分かりやすくなったけど味が薄くなったような気がしたのを思い出し、チョット躊躇ったのですが、どうせならと新訳版を購入しました。井上 勇さん訳の旧版を最後に読んだのは二十年以上前なので、どこがどう違うのか分かりませんが、何となく全体的にソフトになっている気がします。新訳なので表現には何の違和感もなく、世界情勢が今とはチョット違うかな? と思う程度で、しかしそれで作品の面白さが減少する事など全く無く、あっという間に読み終わりました。
 ですが、ビミョーに分かりにくい所が何箇所かあって、例えば324ページ

シャーニング農場に着いたとき、わたしがいだいた感じ─これで苦労の大部分はもう終わったのだ、と教えてくれたもの─は、感じというものがどれほど的はずれになり得るかを示しているという点においてのみ興味深い。

 って、何?
 とか、348ページ

「いつも見てるわ。大嫌いだから」まるでそれで説明はそれで足りるというかのように、彼女はいった。

 これって「まるで、説明はそれで足りるというかのように」じゃダメなの? といった感じで、何だか回りくどい表現が多い気がします。

 以下ネタバレ。予想に反して、ジョゼラは死にませんでした。それどころか主人公のビルと結婚して子供が出来ます。(この子が、サイモン・クラークが書いた「トリフィドの日」の続編「トリフィドの夜」の主人公らしい)しかし、このままで幸せに終わるかと言えば、そうはいきません。そうなんです、このままだとトリフィドの脅威からは逃れられないのです。では、どうすれば良いのか? これは今読んでも、面白い! こうなると井上 勇さん訳の旧版も、もう一度読んでみたいです。

 ちなみに、1981年のBBS-TV版は、新訳版トリフィド時代を読み終わって改めて観ると、ほぼ原作通りです。でも、ジョゼラがイメージと全く違うので好きではない。金髪は合ってるけど、どう見ても飲み屋のオネーチャンみたいで、作家さんには見えない。 

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 その代わり、と言ってはなんですが、スーザンはイメージにピッタリで可愛いくて勇ましい!

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