って事で、珍しく二連休の後日です。初日は例に依って歯医者さんへ行って下の歯の汚れをとってもらいました。強制的に汚れを取った所が知覚過敏になるかも知れないという事で、上の歯は一ヶ月後になりましたが、何ともありませんでした。 で、二日目の今日は掃除洗濯を済ませ、またまた例に拠ってボ〜ッとネットを見ていてYouTubeで玉置浩二さんの「行かないで」という動画に出会いました。 私の年代で「行かないで」といったら真っ先に思い浮かぶのはこの曲 です。 オリジナルタイトルは「If You Go Away」。そして邦題は「行かないで」。 沢山の方が歌っておられますが、特にダスティ・スプリングフィールドのこの歌は有名ですね。私もこの歌は大好きです。 Dusty Springfield - If You Go AwayVIDEO なので、玉置浩二さんはこの曲をどんな風に歌うのだろうと「行かないで」を聴いてみると、これは初めて聴く全く別の曲でした。 いや、これ…………。 時々、これは神様が私の心を見透かしていて悪戯しているのではないか思うほど、どうして今このタイミングでこれが? という出会いや発見がありますが、正しくこれがそうでした。 行かないで 玉置浩二VIDEO
ずっと泣いていた だけど悲しいんじゃない あたたかいあなたにふれたのがうれしくて
聴いた瞬間、その日の事が鮮やかに蘇りました。この曲は、多分そんな曲ではないと思いますが、私にはそんな曲に聴こえてしまったのです。 その彼は、当時のバイト先ので知り合った気の合う先輩で、仕事が終わってからよく一緒に酒を飲みながら話しをしていましたが、お互いに仕事を辞めてからは連絡も途絶えがちでした。 「会いたがっているから、よかったら顔を見せてあげて下さい。もう、あまり長くないので」 彼のお姉さんからの突然の知らせを受けて、初めて彼が病気で入院していた事を知り、驚いて駆けつけた病室のベッドで寝ている彼と久しぶりに会いました。 しかし、そこにいたのは私が知っている彼ではありませんでした。骨と皮だけになったその姿を見て激しく動揺したのを悟られないようにと「お久しぶりです」と無理矢理の作り笑顔で声をかけました。 「わざわざ来てくれてありがとう、もう会えないと思ってたよ」 差し出された彼の黄色い手を握りしめると、思いがけない強さで握り返されました。 伝わるその手のひらの温もりに彼の思いが全てこもっているようで、暖かさが痛いほど胸に沁みました。 何か言わなければ。だけど、何を言っても嘘になってしまいそうで、言葉が見つかりません。 声に出して言えないけれど、お願いだから、どうかお願いだから、死なないで下さい! ずっと ずっと無言で願い続けました。
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